活動記録



音楽部卒業生による演奏会

2011年9月11日,神奈川県立音楽堂にて,音楽部卒業生による演奏会が行われました。

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「南高校音楽部卒業生による演奏会2011」に寄せて

実行委員長 香田淳一(42期)

 2010年11月、音楽部OBの先輩から、久しぶりの電話が。聞くと、2011年秋に音楽部卒業生で演奏会を開催したいので手伝ってほしいとのこと。既に目標となる演奏会の日取りは、会場と共に決まっており、そこから目標に向かって突き進む日々が始まりました。

 本題に入る前に、簡単に音楽部について振り返りたいと思います。音楽部は、故高橋勝司先生が創設された部活動で、吹奏楽部、弦楽部、合唱部、マンドリン・ギター部の4部の総称。「音を楽しむ」という本来の音楽のコンセプトに基づき、定期的な演奏会の開催を通じ、他の公立高校では類を見ない幅広い音楽分野に根ざし活動してきました。長年、先輩・後輩がこの部を通じてつながり、卒業した後もその人脈は長く受け継がれてきました。しかし、近年では歴史の長さと共に、世代間でのつながりが希薄になっており、この演奏会を期に、そのつながりを再び取り戻したいという願いがありました。

 まずは演奏会の軸となる、演奏者集めから始まりました。僅かな人脈をたどり、ひとりひとり演奏のお手伝いをお願いして回る日々が続きました。しかし、家庭や仕事の事情や、卒業以来音楽から離れていたことによる技量的な不安などが壁となり、目標となる人数に集めるのに苦心しました。
 ようやく演奏者が次第に集まり、演奏会の形が見えかけた頃、思わぬ事態が発生‐2011年3月の東日本大震災です。これにより生活環境が不安定となったことで、演奏者の辞退が相次ぎました。また計画停電の対応により、練習場所が確保できなくなり、活動が停滞した時期もありました。
 その他課題を乗り越え、2011年9月11日、神奈川県立音楽堂により演奏会が執り行われました。

 ステージは、長年の音楽部で開催してきた定期演奏会の形に倣い、合唱、弦楽、吹奏楽、オーケストラの4部構成としました。賛助ご出演頂いたPTAコーラスの皆様による校歌斉唱により、華々しく開幕。続いてSIMPLE SYMPHONY、アルメニアンダンス・パートⅠなど、音楽部在籍メンバーには懐かしい曲を多数演奏しました。オーケストラステージの最後では、合唱も加わり120名近くがステージに乗り、メサイヤよりハレルヤを演奏。上は3期から、当時卒業したての55期までと、幅広い世代が集い演奏する、南高生だからできる圧巻な光景でした。
ひとりひとりの声掛けからはじまったこの演奏会も、結果、演奏出演者143名、スタッフ27名、計170名が関わる大きなステージとなりました。ここでこの演奏会で再びつながった先輩・後輩のつながりは、これからもきっと長く続いていくと信じています。

 最後となりますが、今回の演奏会開催にあたり、菱刈校長をはじめ南高校職員の方々、元顧問・岩田教諭(現・横浜総合高校教諭)、床井教諭(現・横浜サイエンス・フロンティア高校教諭)、南高校PTAコーラスの皆様には多大なるご支援を賜りました。この場をお借りして御礼申し上げます。


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